千早茜

人形たちの白昼夢

嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出す。『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。 ◎収録作品 【「スヴニール」】声が出なくなってしまった私は、見知らぬ相手からの招待状に誘われ、レストランを訪れる。給仕人にうながされ料理を口にすると、さまざまな情景が浮かんできて——。 【「リューズ」】荒廃した世界。空爆から身を潜め、不思議な「声」に導かれて目を開けると、自動機械人形(オート・ドール)が現れた。豪奢で美しい、暗殺用の人形に連れられて向かった先には——。 【「モンデンキント」】児童文学作家となった私が物語を書き始めた本当の理由。それは中学生のときに出会った、ピアノの上手な男の子との約束にあった。 【PHP研究所】

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