ますむらひろし

青猫島コスモス紀

青猫島が雨を知らない乾いた砂漠の島だった時代に、ブチ猫雨床丸が水の匂いのする場所を発見した。しかし砂の奥底から掘り出されたものは、水の匂いのする化石化した船底板だけであった。がっかりして天を仰いだ彼の額に雨がポツッ。以来数百年、雨は休みなく降り続いている。

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