柳美里

ルージュ (角川文庫)

谷川里彩、二十歳。化粧品会社宣伝部新入社員。男性経験がなく、化粧もきらい。ところが、新製品のキャンペーンモデルのドタキャンによって、偶然居あわせた里彩が代わりをつとめることに...。恋に似た年上のコピーライターとのつきあい、ゲイの友人と同居するアートディレクター・黒川との出会いと、つかのま思い描いた三人の共同生活―。自分が望む普通の暮らしと人々の注目を集めるモデルとの狭間で揺れ動きながらも、背筋を真っ直ぐに伸ばして生きる里彩。柳美里が初めて描いた、新しい時代の恋愛小説。

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