丸山健二

貝の帆

肉体でもなく、精神でもなく、生者でもなく、死者でもない。羊水の大海原に漂う、一個の未熟な命。宿ったばかりの魂が「愛」の何たるかを説く、十月十日の壮大な物語。

最初の感想を投稿しよう。