丸山健二 月は静かに たとえこの世が地獄でも、この庭さえあればいい―怒りと悲しみの風に吹かれて不毛の大地に流れ着き、五百坪の楽園造りに没頭する男K。彼の心の風穴を埋めてくれるのは果たして白いバラか。それとも赤い銃弾か。生死の根源を問う長篇大作。 シェアする