有本香
なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか (祥伝社新書144)
二〇〇八年一月の「毒入りギョーザ事件」は、まだわれわれの記憶に鮮明に残っている。ほかにも、古革靴を煮出して作った偽ミルク、赤インクを注射したスイカなど、あげればきりがないほど偽装、偽造のオンパレード。どうして中国では、これほど途方もない毒食事例が頻発するのか。これまで中国各地で美食、毒食を問わず、多くのものを食べまくってきた体験をもとに、史実や、現在の体制、世相を絡めて、毒食発生のメカニズムを読み解いていく。日本人はどうやって身を守るかにも言及する。