種村季弘

謎のカスパール・ハウザー (河出文庫)

1928年、ライン連邦バイエルン王国に突如現れた奇妙な少年。穴の中に一人で暮らし、言葉もほとんど知らなかったこの孤児は、数人の養父の手で教育を施されるが、五年後、謎の男に暗殺される。少年は果たして何者だったのか?漂泊の王子か?稀代の詐欺師か?裏返しのエディプス物語として稀代の怪事件を読み解き、その謎に迫るスリリングな評伝。

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