垣根涼介

真夏の島に咲く花は (中公文庫)

フィジー人、インド人、日本人、中国人...。雑多な人種が陽気に暮らす南国の楽園・フィジー。そんな日常をクーデターが一変させてしまう。観光業が一気に傾斜して国全体が不穏になっていく中、浮き彫りになる民族的な価値観の対立。それは次第に衝突の気配を孕み出して―。幸せの意味を問い続ける著者、渾身の長篇小説。

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