辺見庸

水の透視画法 (集英社文庫)

大地が揺れ海が盛り上がり、見たこともない火柱が立つ―3.11を予見していた作家が、震災に至る3年の間、日常の底に潜むかすかな兆しを丁寧にすくいとって描いた77篇の随想。わたしたちに本当は何が起きたのか、わたしたちは今、どこへ向かっているのか...。視えざる全体主義にからめとられた現代社会を抉る、胸ゆさぶる魂の言葉、黙示録的文明批評。文庫化にあたり、新たな視座を加筆。

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