辺見庸

不安の世紀から

アメリカの歴史心理学者リフトン博士、スペインの代表的作家ゴイティソーロそして旧ユーゴ出身の天才映画監督クストリッツァ。著者は、彼らと絶対的価値の喪失、カルト宗教、ボスニア紛争、死の諸相、マスメディアの病理、新時代を生き抜く思想などについて語り合い、しるべなき時代の不安の正体を探り、21世紀社会を展望する。大好評だった番組「NHK・ETV特集」をもとに再構成、新編を加えた、今、最も根源的なドキュメントである。本文庫のために書き下ろした卓抜、過激なメディア論「不安の球根...」は7章に収録。

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