佐藤大輔

信長征海伝 (2) (C・novels)

天正10年6月2日未明、京都四条西洞院・本能寺にいた前右大臣・織田信長を日向守・明智光秀が1万3千をもって襲った!毛利攻めを行っていた羽柴秀吉の救援を受けて、織田家の宿将はすでに出陣し、信長自らも出陣する直前の一瞬の隙を衝いた出来事であった。世にいう「本能寺の変」である。ここに信長の夢見た「天下布武」の野望は、紅蓮の炎とともに燃え尽きた。しかし、もし光秀の企てが事前に漏れ失敗に帰していたら―。歴史の転換点に十分にあり得る選択肢を入れた、緻密な軍事シミュレーション。辛くも窮地を逃れる信長だが、いったん動き出した流れは容易に元へは戻らず、天下の趨勢はいよいよ混沌としていく。

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