藤野千夜

君のいた日々 (ハルキ文庫)

「どこかではぐれないように。はぐれてもまた会えるように」と、ふたりで約束した―春生は去年、妻の久里子を病気で亡くした。いまだにメソメソしていて息子の亜土夢にあきれられている。久里子は去年、夫の春生を突然亡くした。倒れた朝、彼にちょっとだけ意地悪をしたことをいまも悔いている...〈妻を失った夫〉〈夫を失った妻〉のそれぞれの世界から優しく紡ぐ、人生の愛しさに満ちあふれた感動の物語。

最初の感想を投稿しよう。