村上龍

逃げる中高年、欲望のない若者たち (幻冬舎文庫)

私が子供だった頃、夏休みが終わると、日本脳炎で二人が死んで、教室の机に花が飾ってあった。ひどい時代だったが、希望だけはあった。一方、非正規雇用者が増え、財政破綻寸前の現代には不安や閉塞感が広がっている。うつ病や自殺を回避することをまず考えなくてはいけない...。硬直した思考を刺激し、萎縮した心を震わせる、サバイバルメッセージ。

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