群ようこ

作家ソノミの甘くない生活 (角川文庫)

物を書くのを生業にしてあっという間に27年が経った。若い頃のようには仕事も家事もはかどらない。書かなくちゃと思っても見事になにも浮かばない。腹を立てないなんてできやしないし、大事な仕事を忘れることもある。とかく人生ままならない。「仕事がなくなっても、頼ってこないでね」と言っていた母は82歳になった。日々はかくも甘くない。それでもソノミは毎日、書いている。作家の日常をヴィヴィッドに綴った長編小説!

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