矢野隆

慶長風雲録 (集英社文庫)

関ヶ原合戦から10年、若き剣客の犬飼兵庫は、3歳下の行商人・蜘蛛助の用心棒を務め、諸国を放浪中。蜘蛛助の目的は金儲けではない。「この世のすべてを己の目に焼きつける」こと。博多で蜘蛛助が情報を仕入れた。阿蘇山中のどこかに巨大な鉄の門があって、門を開いた者はおおいなる力を得られるが、門から戻った者はだれもいないと。怪しげな絵図を頼りに二人の命がけの旅が始まる。傑作時代活劇。

最初の感想を投稿しよう。