筒井ともみ

旅する女

個人旅行のコーディネイトを手がけていた集子がパリで死んだ。数日後、依頼者の四人の女が集子の部屋に集まった。女たちは、生前の集子が書き残した「最後の旅」のことを知って心を動かされる。集子は世界中を旅しながら「私のための樹」を探していたという。職業や境遇はまちまちであった四人は新しい人生を求めて動き出す。集子の死は、残された女たちを自由な旅へと連れ出そうとしていた。

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