夢枕獏

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四 (角川文庫)

宦官・高力士が、死の直前に安倍仲麻呂へ遺した手紙には、楊貴妃の出自にまつわる、さらなる驚愕の事実が記されていた。黄鶴、白龍、丹翁...さまざまな人の想いと呪いが交錯した果てに、いま、順宗皇帝は呪法によって瀕死の状態に陥っていた。呪法の正体を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽士や料理人を率い、玄宗皇帝と楊貴妃ゆかりの地―驪山の華清宮へと向かった。中国伝奇小説の傑作、ついに完結。

最初の感想を投稿しよう。