高橋義人
悪魔の神話学
キリスト教の根幹にインプットされた善悪二元論、それは「悪魔」という矛盾を抱えたまま時を超え、様々な文学・絵画・思想の根本問題としてヨーロッパ史を彩ってきた。魔女狩りに収斂しゆく「異端」をめぐる宗教学的議論、トリスタンとイゾルデ、タンホイザー説話、ファウスト伝承など、悪魔が跋扈する多種多様な物語、そして人間の「善」と「悪」をめぐる哲学の系譜...複数の水脈に分け入りながらヨーロッパ精神史に秘された闇に迫る、泰斗渾身の集大成。
キリスト教の根幹にインプットされた善悪二元論、それは「悪魔」という矛盾を抱えたまま時を超え、様々な文学・絵画・思想の根本問題としてヨーロッパ史を彩ってきた。魔女狩りに収斂しゆく「異端」をめぐる宗教学的議論、トリスタンとイゾルデ、タンホイザー説話、ファウスト伝承など、悪魔が跋扈する多種多様な物語、そして人間の「善」と「悪」をめぐる哲学の系譜...複数の水脈に分け入りながらヨーロッパ精神史に秘された闇に迫る、泰斗渾身の集大成。