名倉和希,鈴倉温
今夜、会いたくて…… (二見書房 シャレード文庫)
お迎えに参上しました。囚われの王子様。 月夜に颯爽と現れた遠山に連れられて、昌紀は記憶を取り戻すために思い出の地を巡ることに。しかし、遠山に惹かれ始めてしまい…… 傲慢な父親によって軟禁されていた昌紀のもとに、闇夜に紛れて遠山という男が現れた。「君を迎えにきた」と言う彼と共に、昌紀は家を抜け出すことに。昌紀は交通事故のせいで1年前からの記憶がない。そんな昌紀に遠山は、二人の思い出の地を巡って記憶を辿ろうと言ってくれた。以前の自分たちはどんな関係だったのか。戸惑う昌紀が遠山を問い詰めると「君は俺の恋人だ」と告げられた。自分に恋人がいたことに動揺しながらも、遠山と過ごすうちに昌紀は遠山に再び惹かれ始める。しかし、彼が電話で愛を囁いているのを聞いてしまい……。