亀山郁夫

終末と革命のロシア・ルネサンス (Image Collection精神史発掘)

二〇世紀初頭のロシアで起きた一大文芸復興運動。そこには、世界のモダニズム芸術の原点ともいえるロシア象徴主義からロシア・アヴァンギャルドへいたる激烈な文化変容のプロセスがあった。本書では、この運動に参加した詩人マヤコフスキー、演出家メイエルホリド、画家マレーヴィチ、作曲家スクリャービン、映画監督エイゼンシテインら十二人の芸術家をとりあげ、ロシア文化の根源に息づく「終末」への待望と「革命」への熱狂の意味を掘り下げる。

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