山本七平

小林秀雄の流儀 (文春学藝ライブラリー)

いつも、自分のしたいことだけをして、しかも破綻なく、決して後悔せず、みごとなまでに贅沢な生き方を貫いた人。小林秀雄の、人生の「秘伝」をなんとしても盗みたくて、ひたむきな疾走にも似た、あの徹底的な思索の軌跡に肉薄する。すなわち、ドストエフスキイを、モオツァルトを、ゴッホを、本居宣長を、全身全霊で感得し尽そうとした、小林秀雄その人の「流儀」にならって―。

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