藤沢周

奇蹟のようなこと

学ラン着てボンタンはいて、新潟の田圃の畦道をクラシックギターを抱えて歩くゲン。財布には使うあてのないコンドームを忍ばせ、「俺は女を知っている」とうそぶき、時には高校の屋上のへりで逆立ちしては、仲間を仰天させる。やがて、ゲンは最愛の父の死を迎えるが、しかし、まだ童貞であった。笑いと深い感動にみちた17歳の物語。

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