藤沢周

陽炎の。

呉服問屋の営業マンとしてデパートに派遣されていた32歳の「俺」は、客用のトイレに入りたばこを吸っていたのが見つかりクビになる。職業安定所に通い、失業仲間と交流するようにもなるのだが...。徐々に壊れゆく男の姿を通して、現代社会を鋭く捉えた表題作。著者の故郷である新潟の海を舞台にした自伝的作品など全4篇収録。

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