霧原一輝

鬼の棲む蔵 (悦文庫) (イースト・プレス悦文庫)

創業百年を超える小野酒造では今年も本格的な酒造りが始動した。だが、業務拡大を狙う七代目蔵元の東吾に対し杜氏や蔵人たちは純米酒のみに拘り、東吾は次第に孤立していく。そんなある晩、東吾は偶然覗き見てしまった息子・直哉とその美人妻・千香との閨事に久しぶりの昂奮を覚えた。燻る欲望の火を内縁の妻や修業中の女杜氏の身体で鎮める東吾だったが、千香に秘められた過去があることを知り、我がものにしようと淫らな姦計を巡らせていく...。

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