谷村志穂

空しか、見えない (集英社文庫)

「義朝が死んだよ」。突然の友の訃報。あの岩井海岸で。10年前、中学三年生の臨海学校で遠泳チームを組んだ男女8人。仕事をしながらお菓子校に通ったり、国際線のCAで活躍していたり、結婚も意識する年齢だ。けれど、佐千子は突然アメリカに行くといって目の前から消えてしまったのぞむが忘れられない。再会したメンバーはそれぞれの思いを抱えもう一度遠泳をする。なつかしくて愛おしい物語。

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