谷村志穂

僕らの広大なさびしさ (幻冬舎文庫)

男は、ドーナツ・ショップで見知らぬ女を拾った。身体を重ねることから始まった、奇妙な出会い。三十九歳、もと野球選手の男と、精神を病んだ母親を見捨て家出した17歳の少女は、互いに自分のことを話さずに、一緒に暮らし始めるが...。臆病で無垢な、男と女。触れ合うことで傷つき、癒されてゆく人間の孤独と自立を描く恋愛長編。

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