谷村志穂

恋のいろ (集英社文庫)

恋はいつも、人のこころを様々な色彩に染めていく。ガンの手術を受ける私に、運命の人が贈ってくれた花の「白」。手の届かない人と並んで見つめた、雪が残る湖の「銀色」。遠く離れた初恋の相手と私とを繋ぐ、あの日と変わらぬ空の「ブルー」。婚約者のいる男性と別れ、ひとりで歩く公園の「緑」―。色をテーマに、切なく胸をしめつける恋愛を描いた、ショートストーリー集。

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