大崎梢

よっつ屋根の下

小学六年生の平山史彰は、父親の転勤のため、千葉県の犬吠崎近くの漁師町に引っ越してきた。田舎の暮らしには慣れてきたけれど、お母さんと妹は、まだ東京に残ったままだ。史彰は家族がまた一緒に住むことを願っているが、母と妹がやって来ないのには、実は複雑な事情があって...。父、母、息子、娘。それぞれの視点から、ひとつの家族の、十年間の物語を紡ぐ。

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