加門七海

鳥辺野にて (光文社文庫)

悪行を尽くしてきた男が、老いさらばえ傷つき、葬送地の草叢にうち棄てられていた。死を目前にした者と、死体から着物を剥いで売るためにやってきた男が出会ったとき―(表題作)。とある表具師が語る、古びた一双の屏風絵をめぐる恐ろしくも切ない怪異譚(「墨円」)。磨き抜かれた文章が紡ぎ出す美しき夢幻の数々。書下ろし作品を含む十二編を収録。

悪行を尽くしてきた男が、老いさらばえ傷つき、葬送地の草叢にうち棄てられていた。死を目前にした者と、死体から着物を剥いで売るためにやってきた男が出会ったとき―(表題作)。とある表具師が語る、古びた一双の屏風絵をめぐる恐ろしくも切ない怪異譚(「墨円」)。磨き抜かれた文章が紡ぎ出す美しき夢幻の数々。書下ろし作品を含む十二編を収録。

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