森村誠一

恐怖の骨格 (角川文庫)

財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。それを聞いた姉妹の婚約者は、公にせず、別々に捜索隊をたて、秘密裏に現場へ向かう。会長が死の床にあり、その財産を独占するための絶好の機会と捉えたのだ。何人も寄せつけない「幻の谷」で、過酷な自然を舞台に様々な人間の野望と思惑が交錯する傑作山岳推理。

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