葉室麟

紫匂う (講談社文庫)

心極流の達人ながら、凡庸な勤めに留まる蔵太。二人の子供とともに穏やかに暮らす、その妻・澪。藩校の秀才と謳われ、側用人にまで出世した笙平。澪と笙平は、かつて一度だけ契りをかわした仲だった。黒島藩を揺るがす政争の嵐の中、三人の想いは交錯する...。日本人の心が紡ぐ、美しく、哀しき恋。直木賞作家の新たな代表作!

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