椎名誠

ナマコもいつか月を見る (PHP文芸文庫)

北の大地では風にゴンゴン吠えられ、南の海では大量のサメに遭遇したかと思えば、ジープがズブズブ砂浜に沈んで大騒ぎ。ご近所から西表島、シベリア、パタゴニアなど、地球狭しと東奔西走。見て、触れて、食しては、「やれうれしや」「んなろー」...。便利さと自由の均衡を欠いた文明、父親のあるべき姿、過ぎ去りし日々への郷愁など、その独特の着眼点に思わずニッコリ、鋭い洞察力に深くうならされるエッセイ集。

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