伊藤たかみ
海峡の南 (文春文庫)
祖父の危篤の報せを受けて、僕は海をわたり北へと向かった。辿りついたのは父が捨てた町・紋別。そこで伯父から失踪した父を探すように言われた僕は記憶を掘り起し、その姿を追い求めてゆくが―。関西に生まれ育ったナイチ二世の僕が、父子とは、故郷とは何かを通して、家族と自らの存在に向き合う傑作長編。
祖父の危篤の報せを受けて、僕は海をわたり北へと向かった。辿りついたのは父が捨てた町・紋別。そこで伯父から失踪した父を探すように言われた僕は記憶を掘り起し、その姿を追い求めてゆくが―。関西に生まれ育ったナイチ二世の僕が、父子とは、故郷とは何かを通して、家族と自らの存在に向き合う傑作長編。