柴村仁

雛鳥トートロジィ (メディアワークス文庫)

ある晩、仕事を終えて帰ってきた僕を待っていたのは、見ず知らずの女の子。中高校生と思われる彼女が言う。「あの、私...も、すみません、上野蔦夫、さんの、子供、なんです...けど」。夢にも思わなかった異母妹の発覚。平凡な僕の日常に、さざ波が立ちはじめた...。唯一の身内である叔母が突然海外留学へ。「実は、父親が生きているからそこでしばらく世話になれ」と言われ、訪ねた先で出会ったのは、腹ちがいのお兄さん。でも彼は、私のことを何も聞いておらず...。

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