宮本輝

天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫)

昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。そして新しい仕事も順調にみえたが...。苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。

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