伊藤比呂美
犬心 (文春文庫)
十四年間をともに過ごした愛犬、ジャーマン・シェパードのタケ。最後の数年、その一挙手一投足に、死は、生は、と考えた。浮かび上がってくるのは、カリフォルニアから熊本へと、遠距離介護を続けた父の姿だった―。パピヨンのニコ、ルイにも囲まれた生活のなかで、詩人は思索を深める。これは、いのちのものがたり。
十四年間をともに過ごした愛犬、ジャーマン・シェパードのタケ。最後の数年、その一挙手一投足に、死は、生は、と考えた。浮かび上がってくるのは、カリフォルニアから熊本へと、遠距離介護を続けた父の姿だった―。パピヨンのニコ、ルイにも囲まれた生活のなかで、詩人は思索を深める。これは、いのちのものがたり。