乃南アサ

殺意・鬼哭 (双葉文庫)

『殺意』は、加害者・真垣徹の独白で綴られている。内なる大輪の花に魅せられ、彼は「殺人者」になる。『鬼哭』は、被害者・的場直弘の独白で綴られている。それは刺されてから死ぬまでの3分間の意識の流れ。「おそらくミステリー史上、かつてない試みであろう。...エンターテインメントの域をはるかに越え出た力業である」と評された異色作。

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