柄刀一

サタンの僧院

誰も近づけなかったはずの時鐘塔には、死後数時間を経た死体がぶら下がり、あやしげな自称“聖者”は衆人環視の下、誰もいないはずの背後から刺されて死んだ...。また、七百年前に惨殺された、“龍に魅入られた”美姉妹の伝説...。一人は誰も立ち入ることのできない塔の窓から巨人につまみ出されて墜落死、もう一人は巨人の指に突かれて圧死したという。巨大な謎の迷宮の影を手繰るのは、神の奇跡に挑戦し復活を予言して首を落とされた“緑の僧正”なのか。気鋭が問う、奇想と論理極まる長編本格ミステリ。

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