赤川次郎

今日の別れに (角川文庫)

もう男なんてこりごり、と思っていた。憧れの彼から思いもかけない誘いがかかるまでは——。甘やかな恋に陶酔していく歩美には、しかし過去のやましさが執拗に取り憑き、幸せに黒い染みを落としていくのだった......。男と女のあわい恋心が、やがて大きなうねりとなって、静かな狂気へと変貌していく様を見事に描き出した表題作ほか2篇を含む、待望の短篇集!

最初の感想を投稿しよう。