岩井志麻子

雨月物語 (光文社文庫)

「魂は一日に千里を行ける」左門との再会のため、自刃し幽霊となってまで宗右衛門は約束を果たす(「菊花の約」)。怨霊となった妻から護符で身を守り、夜を明かす不貞の夫。あと一晩で物忌みは終わるのだが...(「吉備津の釜」)。江戸時代、上田秋成によって書かれた怪異小説の傑作『雨月物語』が時空を超えて蘇える!女性の独り語りによって、「女の情念」を色濃く描き出す。

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