岩井志麻子

悦びの流刑地 (集英社文庫)

昭和初期、下町の貧民窟に暮らす美しい姉と盲目の弟。一歩も外に出ることのない弟の愉しみは、姉が勤め先の料亭から持ち帰る女作家の書き損じ原稿を読むことだった―。姉と弟の近親相姦的な関係に、小説の盗み読みから始まった虚構世界が入り込んでいき...。淫靡で罪深い愛欲生活の夢と現が交錯する果てに、衝撃的な結末が!官能と幻想が炸裂する傑作長編小説。

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