石井睦美

愛しいひとにさよならを言う

生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、三人が家族だと知っていた。わたしは、三人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまでは―。少女・斎藤いつかの出会いと別れを切なくも瑞々しく描く、心ふるえる長篇小説。

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