太田忠司

翔騎号事件 (トクマ・ノベルズ)

笹原興産による飛行船の定期航路第一弾として、夏に札幌への就航が決定した。が、そこに運航を中止せよという脅迫状が届いた。社長の笹原武邦は、豪腕経営ゆえに敵対する人物も多かった。野上探偵と狩野俊介は脅迫犯の人定を依頼される。社長は容疑者リストを用意していた。調査のさなか、リスト記載の社長秘書が不審死を遂げる。就航を記念した試験飛行が開催され、野上と俊介も翔騎号に乗船することになった。だが、当日乗り合わせた招待客は、ほとんどがリスト上の人物だった。不穏な空気とともに札幌へと離陸するが、新たな事件が発生する。

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