太田忠司

藍の悲劇 (ノン・ノベル)

探偵霞田志郎が見合い!?―天才的推理で知られる“男爵”こと桐原が美貌の藍染作家・志賀織香を霞田に紹介した。その矢先、彼女の師に当たる東藤が工房で毒殺。死体はなぜか頭部を藍甕に突っ込んでいた。霞田は事件解決に挑むが、第二の殺人が!藍染教室の生徒だった人妻の杉子が絞殺されたのだ。しかも死体の頭を青く塗られて...。奇妙な殺人現場の謎を追う志郎の行く手には不気味な桐原の影が。華やかな伝統工芸界の暗部が浮かび上がったとき、犯人の魔手は織香へ伸びていた...。

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