内田康夫

崇徳伝説殺人事件 (角川文庫)

皇統をめぐる争いに敗れ、呪詛のうちに流刑の地で没した崇徳上皇。特別養護老人ホームの理事長・栗石は、この貴人を信仰していた。その施設内で、老人の不可解な死が相次いだ。一方、天皇家にまつわる怨霊伝説を追う浅見光彦は、京都で見知らぬ女性から唐突にフィルムを手渡される。現像してみると、そこには驚くべき光景が―!安楽死、老人福祉問題をテーマに、人間の尊厳を真摯に問い直す、感動の長編推理。

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