内田康夫

氷雪の殺人 (文春文庫)

利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。被害者は富沢春之。通信機メーカーの技術者だった。警察が自殺として処理しようとする中、浅見光彦は同地出身の北海道沖縄開発庁長官・秋元より、兄・陽一郎を通じて真相究明の依頼を受ける。被害者が遺した「プロメテウスの火矢は氷雪を溶かさない」という言葉と1枚のCD。国防を巡る巨悪に、光彦と陽一郎はどう立ち向かうのか。日本人が喪った「覚悟」を真摯に問う社会派ミステリー。

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