吉村達也

南太平洋殺人事件 (角川文庫)

八丈島で人が死ぬ―警視庁への怪文書どおり、島の登竜峠で身元不明の刺殺体が発見された。現地へ派遣された捜査一課の烏丸ひろみとフレデリック・ニューマン両刑事を待っていたかのように、第二の殺人が発生。被害者はリゾートクラブ新社長で、前夜盛大な就任パーティを行なったばかりだった。しかし殺人はそれだけでは終わらない。十年前、南太平洋の楽園タヒチの海に浮かんでいた「手首」を発端に展開する怨念の惨劇は、新たな犠牲者を求めて暴走する。財津大三郎警部指揮の下、烏丸ひろみは目の前にいる真犯人をあぶり出すことができるか。

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