小林敏明

憂鬱なる漱石

日本の近代が抱え込んだ「憂鬱なる孤独」に、心身を賭して向き合った漱石。その苦闘の軌跡を、『三四郎』から『明暗』まで八つの作品を対象にして読み解く。没後百年を経たいまなお、われわれを惹きつけてやまない漱石の魅力の源泉に迫る。「思想」としての漱石論の決定版。

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