小林敏明

西田幾多郎の憂鬱 (岩波現代文庫)

家、学校、国家、戦争、天皇...明治から昭和に至る時代の奔流のただなか、いつ果てるとも知らず襲い続ける苦難との格闘には、一個人をはるかに超越する闇が映し出されていた―膨大な資料の精緻な読解に基づいて西田像の全面的塗り替えを迫るとともに、精神分析など多彩な手法によって近代日本に胚胎した問題群を抉り出す。―画期的な“評伝的批評”の挑戦が、ここに始まる。

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