根井雅弘
ものがたりで学ぶ経済学入門
高校三年生の経太君は進路に迷っていた。ところが、ひょんなことから経済学者、杉本先生の中学三年生の息子、栄一君の家庭教師をするようになり、杉本先生との対話から経済学の世界に魅了されるようになった。アダム・スミス、マルクス、ケインズくらいの名前だけは知っていたが、勉強をしていくうちに高校の教科書で学ぶ事柄とは違う、本物の経済学の世界を垣間見るようになった。偉大な経済学者と夢の中で対話するまでになった経太君の経済学修業。一体、経太君はどこへ向かおうとしているのか。高校までの受験勉強から大学での本格的学問への橋渡しを試みた異色の経済学入門。